2016年 4月撮影 福島県 三春町(みはるまち)の樹齢 1,000年!!と言われる滝桜
支柱があり
老木を支える杖のような……。
「戦争の時も 咲いていた」
この言葉は、今は亡き、夫の母親がポツリと言った言葉です。
(夫の母親を約10年、夫と二人三脚で介護しました)
私は、この言葉、忘れることができません。
夫の母親は、この滝桜周辺の町の出身です。
遺品整理していたときに、夫の母親の小さいころの写真も出てきて、
たぶん、この滝桜に学校の遠足で行った
ものと思われます。
この滝桜の近くの「滝地区」にも
ログハウス風な仮設住宅があります。
昨年いったときにもまだあったのですが、外壁は色あせて、人があまり住んでいる気配もなく、たぶん、みなさん、引っ越されたのでしょう。
「原発事故の時も咲いていた」
原発事故がおこった年にも私は行ってきました。
その時も、滝桜は咲いていました。
何事もなかったように咲く桜の花に、不思議な感慨を覚えて
見上げたことを記憶しております。
その時はもうすでに夫の母親は亡くなっていて早3年ほどたっていました。
いつもは 滝桜保存協力金としてお金をとるのですが
(駐車場代の中に入っています)
原発事故がおこったときは、人もまばらのためか
その年はお金は取っていませんでした。
観光客が激減し、地元の人しかきていませんでした。
昨年はしっかりとお金をとられましたが、滝桜の保存にも手間暇もかかるし、
周辺の道路や駐車場の整備にもお金がかかるので
そういう意味でも、入場料としてお金をとっています。
滝桜以外にも、福島県内の名だたる観光地は観光客が激減していました。
(会津下郷町の大内宿なども まばらでした )
最近は、地元の人々の努力や全国の皆さんのご協力で
福島県内の観光地もずいぶん、客足が戻ってきました。
それでも、震災を機に、とある温泉街では旅館が5軒、店じまいしたという
ニュースも先日ききました。
明日は、夫の両親のお墓参りに行ってきます。